個人懇談で涙があふれた、あの日の私へ

🌷子育て・保育への思い

個人懇談。

保護者の方にとっては、少し緊張する時間かもしれません。

担任の先生は、普段のお子さんの様子や成長した姿、園で見せる笑顔や頑張りをお伝えします。

そして、もし少し気になる姿があれば、そのことにも触れることがあります。

でも私は、20年以上担任をしてきて、一つだけ大切にしていることがあります。

それは、課題だけを伝えないこと。

「こんな姿が見られます。」

で終わるのではなく、

「だから園ではこんな声かけをしています。」
「こんな関わりを続けています。」
「一緒に見守っていきましょう。」

そんなふうに、必ず援助や取り組みをセットでお伝えするようにしています。

それでも、涙を流される保護者の方がいます。

その姿を見るたびに、私は昔の自分を思い出します。

私も、一人の母親でした。

先生から、わが子の少し気になる姿を聞いたとき。

今思えば、本当に些細なことだったのかもしれません。

でも、当時の私は毎日必死でした。

一生懸命子育てをしていました。

だからこそ、

「うちの子がそんなことを……」

その一言だけで、張りつめていた気持ちがあふれ、先生の前で涙が止まらなくなったことがあります。

あのとき、担任の先生は否定することなく、静かに寄り添ってくださいました。

あの優しさは、今でも忘れられません。

だから今、私は先生の立場として伝えたいことがあります。

完璧な子育てなんてありません。

完璧なお母さんも、お父さんもいません。

子どもは、思い通りに育つ存在ではありません。

だから、悩むのは当たり前です。

困ったときは、一人で抱え込まないでください。

先生は、お子さんの味方であると同時に、保護者の味方でもあります。

「一緒に考えていきましょう。」

私は、その言葉をこれからも大切に伝え続けたいと思っています。

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