📘絵本③「おおかみと7ひきのこやぎ」

学生時代、絵本についての学びで

「絵本は、あまり抑揚をつけずに読む方がいい。」

と教わりました。

保育者が演じすぎるよりも、子ども自身が絵本の世界を想像できるように。

保育者になったばかりの頃は、大げさすぎるくらい抑揚をつけて

子どもたちが笑顔になる事に、とても満足していました。

でもふと気が付いたんです。

これは絵本を楽しんでるのではなくて、

私の演技を楽しんでいる!?

そうか、あの時の学びはこういうことか!

保育者が楽しませるのものじゃない。

子どもたち自身が、絵本を楽しんでほしい。

その考え方に、私は今とても共感しています。

でも…

例外もありますよね。

『おおかみと七ひきのこやぎ』

この絵本だけは、何度読んでもどうしても抑揚をつけてしまいます。

「お母さんだよ。開けておくれ。」

おおかみの声を少し低くしてみたり、

子やぎたちのドキドキする気持ちを少しだけ表現してみたり。

すると、子どもたちは前のめりになって聞き始めます。

一緒にガラガラ声を真似っこする姿も見られます。

「ダメー!」

「それ、おおかみ!」

思わず声が出てしまう子もいます。

ページをめくるたびに、ハラハラ、ドキドキ。

物語の中に引き込まれていく子どもたちの表情を見るのが、私は大好きです。

お話の中のやりとりが、ごっこ遊びの中で始まったものなら、

心の中でガッツポーズです。

だから私は思います。

教わったことを大切にしながらも、

絵本によって、子どもによって、読み方は変わってもいい。

読み方にも、一つの正解はないのかもしれません。

大切なのは、

子どもが物語を楽しみ、心を動かすこと。

子どもたちの心が動く一冊との出会いを、

これからも大切にしていきたいです。

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