私が就学前の子どもを育てていた頃は、今のようにスマホやタブレットはありませんでした。
でも、テレビにはずいぶん助けてもらっていたなぁと思います。
夕食の準備をするとき。
少し家事を進めたいとき。
ちょっとだけ座って休みたいとき。
子どもがテレビを見ている間に、家事をしたり、自分の時間を作ったりしていました。
今では、スマホやタブレットなど、子育ての中で画面に助けてもらえる場面がより増えています。
実際にそんな話や、そんな状況を目にすることも増えました。
でも、親が子育ての中で画面に「ちょっと助けてもらう」ということ自体は、
昔からあったんですよね。
だから私は、
「スマホやテレビを見せることが悪い。」
とは思っていません。
親にも、自分の時間は必要です。
少しゆっくりできる時間があるからこそ、また笑顔で子どもと向き合えることもあります。
ただ、、、
大切なのは、1日の中で、人とのコミュニケーションの時間が奪われていないかということ。
「おはよう」と顔を見て話す。
一緒にごはんを食べる。
今日あったことを話す。
子どもの「見て!」に応える。
一緒に笑う。
そういう時間がちゃんとあるなら、
その合間にテレビやスマホに助けてもらう時間があってもいいんじゃないかな、と私は思います。
そしてもしできるなら
その画面を、
一緒に見てほしい。
YouTubeでもいい。
ゲームでもいい。
好きなアニメでもいい。
「わぁ、すごい!」
「面白いね!」
「強いね!」
「どうなるんだろう?」
そんな一言を添えながら、一緒に笑ってほしいのです。
まだスマホが今ほど普及していなかった頃。
息子は仮面ライダーが大好きでした。
正直に言うと、私は仮面ライダーにあまり興味はありませんでした。
それでも隣に座って、
「かっこいいね!」
「強いね!」
「痛そう…。大丈夫かな?」
「頑張れ!」
そんなふうに声をかけながら、一緒に見ていました。
幼児番組も、時間があるときはなるべく一緒に見ていました。
あの時間は、ただテレビを見ていた時間ではありません。
息子の「好き」を知る時間。
一緒に笑う時間。
そして、私自身も少しゆっくり座って過ごせる時間でした。
息子は大きくなった今でも、
「これ見て!面白いよ!」
と動画を見せてくれることがあります。
私は、そのたびに嬉しくなります。
子どもは、
楽しいことを、大好きな人と共有したい。
そう思っているのだと感じます。
その気持ちは、大人になっても変わらないのかもしれません。
だから私は、
「スマホをやめましょう。」
とは言いません。
「テレビばかり見せないで。」
とも言いません。
ただ、ほんの少しだけ意識してほしいのです。
画面を見ることが好きになるよりも、
大好きな人と一緒に見る時間が好きな子に。
一緒に笑う。
一緒に驚く。
一緒に「好き」を感じる。
その積み重ねは、きっと画面の向こうにある映像よりも、ずっと心に残る思い出になります。
子どもが覚えているのは、「何を見たか」だけではありません。
「誰と一緒に笑ったか」。
その時間こそが、親子の宝物になるのだと思います。
もちろん、こうした関わりを増やせば、幼少期のスマホやタブレットへの依存がなくなる、と言い切ることはできません。
でも私は、
動画を見ることよりも、人と一緒に笑ったり、話したり、遊んだりすることのほうが楽しい。
そんなふうに感じられる子になってほしいと思っています。
そのためには、画面を遠ざけることだけではなく、
画面の外にも、こんなに楽しいことがあるんだよと、一緒に経験していくこと。
「見て!」と言えば振り向いてくれる。
「これ面白いね」と一緒に笑ってくれる。
「どうなるんだろう?」と一緒にワクワクしてくれる。
そんな経験を幼い頃からたくさん積み重ねていけば、
動画よりも、人と一緒に過ごすことのほうが楽しいと思える子になる。
私は、そう信じています



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