勤めている幼稚園の運動会が終わりました。
今年は4歳児の担任。
この日に向けて、子どもたちと練習してきたダンス。
玉入れに、かけっこ。
先生たちも、進行を確認し、準備物をそろえ、当日に向けてできる限りの準備をしてきました。
やるべきことは、やってきた。
でもね。
4歳児の運動会、いや何歳であっても、当日、何が起こるかなんて、わかりません。
いつもは元気に踊っている子が、たくさんのお客さんを前にしたら固まってしまうかもしれない。
練習ではできていたことが、急にできなくなるかもしれない。
反対に、練習のときには見られなかった姿を見せてくれることだってあります。
子どもたちはロボットじゃない。
その日の気持ちも、体調も、周りの雰囲気も違います。
だからこそ、私たちにできることは、できる限りの準備をして、いつもどおりの笑顔で子どもたちを迎えること。
そして当日は、目の前の子どもたちの姿を受け止めること。
それが、私たちにできることなのだと思います。
本番が完璧だったら、もちろん嬉しい。
練習してきたことを思いきり発揮できたら、子どもたちも先生たちも、きっと達成感があるでしょう。
でも、
運動会は、その日だけがすべてじゃない。
練習の中で、少しずつできるようになったこと。
友だちと一緒に頑張ったこと。
うまくいかなくて悔しかったこと。
それでも、また挑戦してみたこと。
そんな日々があって、運動会当日があります。
たった一日の出来だけで、それまでの頑張りが決まるわけではありません。
だからもう、本当に子どもたちの全てが、私にはキラキラして見えました。
一人一人の成長の詰まった、感情の詰まった運動会。
これまでの道のりを見てきたからこそ、胸にこみ上げてくるものがあります。
そして今回、運動会が終わったあと、保護者の方から、とても嬉しい言葉をいただきました。
「家では気づくことができなかった成長を感じることができました。ありがとうございます」
そんな言葉でした。
この言葉が、本当に嬉しかった。
毎日一緒に過ごしていると、なかなか気づけない子どもの成長があります。
いつの間にかできるようになっていたこと。
家では見せない表情。
友だちと一緒に頑張る姿。
いつもとは違う環境の中で見せてくれる、少しお兄さん、お姉さんになった姿。
そんな姿を、保護者の方に見てもらえたんだなと思うと、先生をしていてよかったなと感じます。
運動会は、子どもたちが頑張る日。
でも、保護者の方にとっても、我が子の成長を改めて感じられる日なのかもしれません。
そして、ふと思ったことがあります。
私自身も、親でした。
自分の子どもたちも、保育園に通い、運動会に参加してきました。
そのとき、先生たちはきっと、我が子の成長を願いながら、日々関わってくれていたはずです。
運動会に向けて、一緒に練習してくれた。
できるようになったことを喜んでくれた。
うまくいかない日も、子どもたちを支えてくれていた。
でも私、そんな先生たちに、感謝の手紙を書いたことがなかったんです。
今になって、それが少し心残りです。
自分が先生として保護者の方から温かい言葉をいただいて、初めて気づいたことがあります。
「ありがとう」のひと言って、こんなにも嬉しいものなんだ。
あのとき、我が子を見てくれていた先生たちにも、伝えたかったな。
今さらだけれど、そう思います。
だからこそ、保護者の方からいただく言葉を、これからも大切に受け取りたい。
そして私も、子どもたちの成長を支える一人として、保護者の方と一緒に喜び合える先生でありたいと思います。
運動会は、一生を決める大会じゃない。
完璧にできても、思うようにできなくても。
いつか大きくなったとき、
「幼稚園の運動会、こんなことがあったんだよね!」
なんて、家族で笑いながら話せたら。
そんな思い出になってくれたらいいなと思います。
そして、子どもの成長を一緒に喜んでくれる先生がいたことも、保護者の方の心に残っていたら嬉しいです。
子どもたちの頑張りも、先生たちの思いも、保護者の方の温かいまなざしも。
そのすべてが、運動会という一日の中にあるのだと思います。
そしてそんな思いがたくさん詰まった運動会が、私は大好きです!!


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