『じゃあじゃあびりびり』
絵本のお店にふらっと立ち寄ったとき、店員さんがすすめてくれました。
小さな絵本。
そこに描かれているのは、
「じゃあじゃあ」
「びりびり」
「ぶーん」
「わんわん」
そんな、短い言葉と絵。
正直なところ、
「これの何が面白いんだろう?」
と、半信半疑でした。
でも。
何度読んだんだろう。
長男をお膝にのせて、
「じゃあじゃあじゃあ」
「びりびりびりびり」
ただ、それを繰り返し読む。
それだけなのに、長男は何度もその絵本を持ってくる。
「またこれ?」
と思いながら、また読む。
そして、いつの間にか。
私が読むのを待つようになって、
そのうち、自分でも言えるようになって。
絵本を開くと、嬉しそうに言葉を口にする姿が、今でも記憶に残っています。
考えてみれば、絵本って不思議です。
大人から見ると、
「こんなに短いお話でいいの?」
「同じ言葉ばかりで面白いのかな?」
と思うような一冊でも、
子どもにとっては、
大好きなお母さんの声を聞きながら、
お膝の上で一緒にページをめくる。
それだけで、特別な時間なんですよね。
「絵本を読んであげなきゃ」
そんなふうに頑張らなくてもいい。
同じ絵本を何度も読む。
子どもが持ってきたら、また読む。
「また同じ本?」と思いながらも、また読む。
その繰り返しの中に、
子どもにとっての安心や楽しさがあるのかもしれません。
そして、親にとっては、
その何度も繰り返した時間そのものが、思い出になっていく。
長男が生まれて、初めて買った絵本。
あの頃は、こんなに何度も読むことになるなんて思っていませんでした。
今でも『じゃあじゃあびりびり』を見ると、
小さな長男をお膝にのせて、何度も何度も読んでいた時間を思い出します。
たった一冊の小さな絵本。
でも私にとっては、
長男との子育ての始まりを一緒に過ごしてくれた、大切な一冊です ❤️



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